発見されたマッコウクジラの歯の化石(左の3本)。最大で直径12センチ、長さ36センチもある(右の2本は現生のマッコウクジラとシャチの歯)=ネイチャー提供 南米ペルーの1200万〜1300万年前の地層から、絶滅したマッコウクジラの頭骨化石が見つかった。 イカなどを吸い込んで丸のみする現生のマッコウクジラと違い、肉食恐竜のような巨大なアゴと歯が特徴で、他のクジラを襲って食べていたと考えられるという。フランス国立自然史博物館などの研究チームが、英科学誌ネイチャーに発表した。 見つかった化石は頭骨の一部と歯で、頭骨のサイズから、体長は13・5〜17・5メートルと推定される。マッコウクジラの化石では過去最大という。上あごには左右9本ずつ、下あごには11本ずつ歯があり、最大直径12センチ、長さ36センチの歯もあった。海洋文学「白鯨」の作者メルビルの名にちなみ、学名「レビアタン・メルビレイ」が付けられた