歴史的に価値の高い土木構造物を独自に認定する土木学会(東京都新宿区)の「選奨土木遺産」に、明治時代後半に仙台市で作られた「煉瓦(れんが)下水道」が選ばれた。 県関係では4件目。当時最高水準の技術で造られ、完成から110年を経た今も、現役の下水道として使われている点が評価された。映画「ゴールデンスランバー」の一場面にも使われたことなどから注目が集まっており、市は保存活動に力を入れる方針だ。 同下水道は、1899〜1904年に建設。下水道の断面が円形縦長の「卵形」、四角い「矩形(くけい)」、アーチ状の「馬蹄(ばてい)形」の3種類がある。いずれも仙台市青葉区中心部に埋設され、卵形は、東北大片平キャンパス北側から広瀬川左岸にかけての約290メートルで、矩形は片平丁小近くから卵形と合流するまでの約500メートル。馬蹄形は、市役所南側の定禅寺通の下を通って広瀬川に至る約190メートル。 仙台出身で、日