印刷 関連トピックス原子力発電所 東京電力は1日、福島第一原発の放射能汚染水を浄化する施設が6月30日に自動停止したのは、装置内のタンクの水位の設定ミスが原因だったと発表した。容量の「30%」以上に水位を設定するところを「3%」にして運転したため、水位が下がって警報が鳴り、自動停止したという。 水処理施設は同日、通常のメンテナンス作業のため運転を一時停止。この時に流量を調整したが、仏アレバ社の工程の出口にあるタンクの設定値を3%にし、十分確認しないまま再起動した。タンク水位が5%以下になると警報が鳴る仕組みだった。処理施設は設定を直したうえで同日夜に再稼働し、運転を継続している。 処理施設は6月29日にも自動の設定にする弁を手動設定にしたまま運転するなど人為ミスによるトラブルが相次いでおり、東電は「手順書などで確認作業を徹底させる」としている。 関連リンク汚染水浄化施設、警報相次ぎ一