第一次世界大戦に敗北したドイツでは帝政が崩壊したが(ドイツ革命)、陸軍参謀次長のヴィルヘルム・グレーナーはドイツ社会民主党のフリードリヒ・エーベルトと密約を結び(エーベルト・グレーナー協定(ドイツ語版))、共和国への支持の見返りに、陸海軍の存続保証を得た。1919年3月6日に軍はvorläufige Reichswehr(暫定国軍)として再建された。1921年1月1日にはReichswehrと改称している。日本語ではヴァイマル共和国時代の軍隊である点を強調して「ヴァイマル共和国軍」と訳し分けることもあるが、Reichswehr時代も「国防軍」と訳出されることがある[注釈 1][6]。グレーナーの協定があったにもかかわらず、軍内にはパウル・フォン・ヒンデンブルク元帥を始めとする帝政支持派が多く、共和制とは一線を画した存在であった。1920年に陸軍統帥部長官 (Chef der Heeresl