漫画『青春少年マガジン』にも泣いたが、『リリエンタール』の>最終巻にも大いに泣いた。「泣く」なんて言葉はちっとも褒め言葉だとは思わないけど、もしそんな言葉で興味を持ってくれるのであればいくらでも遣おう。この漫画はぜひ手にとって読んでほしい。 最終巻の4巻は、なんと四十ページほどの描き下ろしがなされている。本編のラストでボスが死んでいくところも、たしか連載当時ではシュバインがひとり感慨深げな後ろ姿を見せるのみだったが、若干の変更が加えられている。なんというか本当にすごいことだと思うのだが、ボスでさえ救われる内容になっているのだ。もちろん「救われる」というのは程度の問題で、実際のところは自身で確認してほしいのだが。「本編?」ちょっと勘のいい方なら、その単語に気づかれたかもしれない。というのは、この4巻にはエピローグがついているのだ! もうそれだけで感動モノなのに、しかもその内容といったら! よ