――――――――――――――――――――・・・ ▼Perspective-01: 「どれだけ」ではなく「何が」。ニーズから捉える電子書籍考。 ――――――――――――――――――――・・・ どれだけの書籍数を確保できるか、ということが電子書籍のサービス開始時には重視されるようだ。10万冊を用意すると宣言しておきながら蓋を開けてみると1万冊しかなかった、ということが指摘されたりもする。 KDDIが「ビブリオ・リーフSP02」で電子端末の販売開始と同時に配信サービスもスタートさせた。開始時は2万点、2011年度には10万点を目指すという。スタート時の配本数は現実的ではある。しかし、目標値に関しては、出版社をはじめとする調整が難航するであろうということは予想に難くない。 なぜ最初から完全な品揃えを目指そうとするのだろうか。私見だが、新しいデバイスかつ流通形態である電子書籍端末で、最初から完璧に流