レポート概要 一般社団法人日本動画協会では、2008年にデータベースワーキンググループ(以下DBW)を設け、未だ統計的な数字のないアニメ業界の産業データの調査を行っている。現在、DBWは座長を含め動画協会の会員社から名乗りを上げた有志8名からなる委員によって構成されているが、データの客観性の担保、またその社会的相対化の必要性などから、有識者による指摘やアドバイスが必要と考え、大学教員、研究者、評論家など外部オブザーバー9名を加えた計17名の組織となっていおり、月一回のペースで定期会議を行っている。 そして、このDBWの主要なミッションの一つとして、調査結果をまとめて内外に広く発信するために、2010年より「アニメ産業レポート」を発行しており、いずれはアニメ産業の白書たり得るものとするという壮大な目標を掲げている。昨年は初の発刊とあって数字を追うことに終始してしまったが、今年からは際立った事