仕事とチャンスについての、僕の経験と結論 「チャンスを掴め」とよく言う。 でも、実際に経験してきた身から言うと、この言葉には大事な注釈がひとつ抜けている。 チャンスは、チャンスの顔をしてやってこない。 宝くじみたいに光って落ちているなら、誰も苦労しない。実際のチャンスは、もっと地味で、もっとひどい顔をしている。 なにしろ、僕の人生を決めたチャンスは、時給430円のバイトの「不採用」だった。 エイベックスという会社は、そこから始まっている。 雨の夜、僕だけ置いていかれた大学生の頃、家の近くの駅ビルの地下に、20坪の貸しレコード店がオープンした。 若い頃の僕はクルマに狂っていたけど、その頃には熱の在り処が音楽に移っていた。ダンスミュージックのレコードを買い漁って、聴きまくっていた。だから開店日にその店を見に行って、すぐに思った。 品揃えがひどい。これじゃ客が来るわけがない。俺にやらせてほしい。
いま、海外のスタートアップやテクノロジーの思想が日本に次々と入ってきています。 PayPalの共同創業者であるピーター・ティールが現代アメリカを理解するキーパーソンだと繰り返し紹介され、昨今では『テクノロジカル・リパブリック』も話題となりました。そして国家とテクノロジー企業の関係についての論考も多く紹介されています。 日本はシリコンバレーから様々なものを輸入しています。たとえば2010年代に輸入していたのは、シリコンバレーで語られる未来予測のナラティブや、先端的なエンジニアリングのプラクティス、そしてリーンスタートアップやデザイン思考やOKRといったビジネスの方法論などです。 そして2020年代後半の今、入ってきているのは、テクノ楽観主義や効果的加速主義、暗黒啓蒙といった思想群と、国家、防衛、統治にかかわる事業です。 振り返ってみれば、2010年代、シリコンバレーは少し先の未来がある場所と
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