新型コロナウイルス禍で仕事が思うようにできなくなり、引退を考えたり、アルバイトを始めたりしている芸能人も少なくないなか、2020年、54歳にしてその逆の道を選んだ人がいる。“俳優の卵”山田直樹さん(55)だ。一家の主でもある山田さんだが、ビールトップの「キリンビール」の部長職を捨て、俳優への道を進んだ。なぜそんな選択をしたのか。なぜ、そんな選択ができたのか。山田さんに聞いた。(取材・構成=中野裕子) 【画像】コロナ禍の歌舞伎町ホストクラブ、毎月赤字300万もルール守り営業…ゴージャスな空間で入り乱れる男女、実際の写真 「キリンビール」はもともと55歳で辞めるつもりでした。40歳を超えて昇格試験につまずき、出世が厳しくなりました。そして50歳のとき、会社でサラリーマン人生のラストランについて研修があり、この先の出世は望めないこと、57歳で役職離脱になれば平社員になって給料が激減することなどを