井村屋グループが8日発表した2015年3月期決算は、売上高が前年比0・2%増の363億円、本業のもうけにあたる営業利益が同41・9%減の4億円だった。昨夏の天候不順で主力のアイス「あずきバー」の売れ行きが落ち込む一方、肉まんに使う豚肉の値上がりなども響き、大きく利益を減らした。 あずきバーの売上本数は同13・2%減の2億3100万本。もちが入った別のアイスは好調だったが、あずきバーの落ち込みを補えなかった。寺家正昭社長は「消費税の影響はほとんどなかったが、(あずきバーの売上本数を)天候不順で3千万本減らしたのが大きかった」と話した。 一方、昨年発売50周年を迎えた肉まん・あんまんの売上高は、具にこだわった「ゴールドまん」などの新商品効果で、過去最高の111億円だった。