イングリウッドが主戦場にしているEC市場。急成長のフェーズは終わり、今や成熟期に差し掛かっているという見方もあるが、大森氏は「この領域の成長はまだまだはじまったばかりだ」と熱を込めて語り始めた。 大森まず「物を売る」という小売業界の成長性に関して言えば、人間の購買欲求が多様化し続ける限り、進化し続ける領域だと捉えています。その小売業界の中にECがあるわけですが、BtoCの物販系分野での日本のEC化率は未だわずか約7%。英国や中国のように20%や30%という水準には今すぐならないにしても、日本においてもEC全体の市場規模は今の(約)19兆円からまだまだ成長を続けることは明らかでしょう。 直近のトレンドとしては、やはりコロナ禍によるオンラインシフトでしょう。D2Cスタートアップの成長が一気に加速したり、個人経営の小売店もどんどんネットショップを開設していたり、一過性ではない消費行動やビジネスモ