「つながり」の著者クリスタキスとファウラーは,2007年の「The spread of obesity in a large social network over 32 years」という論文において肥満が社会的ネットワークの中で伝染すると主張し,これはマスメディアが大きく取り上げ,全米で大きな話題になった.(私が見た中ではテレビドラマの「ボストンリーガル」で,肥満が伝染するという理由で太った職員を解雇することができるかというトピックがコメディとして取り上げられていた) 広範囲で話題になったこともあり,これには強烈な批判がいくつかなされているようである.特にライオンズによるものは統計的手法に関するものでなかなか手厳しい.またクリスタキスとファウラーからは反論も出されている.とりあえず読んでみたところをまとめておきたい. N. A. Christakis and J. H. Fowler