本来、小~中学校の頃は、「実験が楽しい」などの理由から、理科はみんな好きだったはず。それが、高校くらいの頃から、科目によって得手不得手が分かれてきて、特に文系人間にとっては、物理が最もチンプンカンプンのものになったという人も多いだろう。 そもそも高校物理はなぜそこまで難しいのだろうか。 『大人のための高校物理復習帳』(講談社ブルーバックス)、『ぶつりの1、2、3』(ソフトバンククリエイティブ)等、多数の著書を持つ、共立女子中学高等学校教諭の桑子研先生に聞いた。 「数学や物理は、組み立てる能力があるかどうか、少なからず素質もあると思います。高校では特に数式ばかりやっているイメージがあるので、特に文系の人や女子は、嫌いになってしまうんですよね」 実は桑子先生自身、女子校で教え始めたばかりの頃は、生徒たちの「わからない!」コールに悩み、一時は教員をやめることも考えたと言う。 そんなとき、カウンセ