後期高齢者には、「介護を受けるのが上手な人」と「介護を受けるのが下手な人」がいると私は思う。わが家の場合、前者が義母、後者が義父だ。 私の勝手な基準で申し訳ないが、介護を受けるのが上手な人は、ポジティブだ。例えば失敗したとしても、次はがんばろうとか、今回は諦めようとか、あくまで明るく先を見ることが出来る人だと思う。ありがとう! と気持ちよく言える人。そんなイメージがある。最近はもの忘れも大変多く、何かと問題を抱える義母だが、その明るさは周囲の人も楽しい気分にさせてくれる。ありがとうねという言葉を決して忘れない彼女は、ヘルパーさんの間でも人気者だと思う。 私が大変苦手とする「介護を受けるのが下手な人」の特徴は、しつこい、暗い、重いの3拍子である。義父以外の何ものでも無い。誤解しないでほしい。私は義父が悪い人間だとも、義父のことが嫌いだとも言っていない(軽く嫌い)。ただ、彼に漂う陰気な雰囲気は
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