好きなものと生きていく#44 篠原ともえ、42歳。シノラーとして一世を風靡したのは今から20年以上前のことだ。まだ高校生だった彼女は、ブレイク中にもかかわらず大学に通うことを選んだ。 歌手・タレントとして活動しながら、少しずつ衣装デザインの仕事を始め、昨年末は紅白歌合戦に出場したアーティストの衣装を手がけ、デザイナーとして注目を集めた。 華々しい経歴を持っている彼女だが、実は40歳を期に一度仕事をリセット。休業中に、かつて通った文化女子短期大学(現・文化学園大学)の門をくぐった。仕事を休んでまで、学びを優先した理由とは――。(撮影/堀内麻千子、ヘアメイク/ナリタミサト、編集/メルカリマガジン編集部) ──ブレイク当時、多忙を極めながら大学に進学することはすごく話題になりました。芸能界の仕事にしぼってもよかったと思うのですが、なぜ進学を? 私の中では、すごく自然な選択でした。高校生の頃から芸