冨田ラボのニュー・アルバム『SUPERFINE』が大変なことになっている。ここ数年、〈いまは新譜がおもしろい〉と言い続けてきた冨田は、昨年プロデュースを担ったbird『Lush』で現代のジャズにインスパイアされたリズムを導入するなど、これまでのイメージを覆す野心的な試みを見せていた。そして今回の新作では、先鋭的なサウンドをさらに細かくナチュラルに消化し、世界中のどこにもない新しいポップスを作り出してしまったのだ。 クリス・デイヴやマーク・ジュリアナ、ハイエイタス・カイヨーテ、アンダーソン・パックにキングといった新世代アーティストからの影響が、原形を留めないレヴェルにまで解体され、散りばめられたようなサウンドは、耳を惹くサプライズと心地良い浸透力を持ち合わせている。そして既報の通り、アルバムの収録曲を歌うのはコムアイ(水曜日のカンパネラ)、YONCE (Suchmos)、髙城晶平(cero)
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