近畿大は2日、医学部付属病院(大阪狭山市)の消化器内科の30代男性医師が肺結核を発症し、患者や職員187人と接触していたと発表した。感染させた疑いがあるため、5日から患者を対象にした説明会を開き、採血やX線写真による検査をする。 近大によると、医師は昨年10月の健康診断のX線写真で胸に異常な影が見つかり、今年3月に精密検査を受けたが、異常と診断されなかった。今年10月に再び影が見つかり、CT検査やたんの検査で11月25日に肺結核と確定した。自覚症状はなかった。診療時は常にマスクをつけていたという。近大は、今年8月以降に医師と狭い部屋で一緒に過ごすなどした50~80歳代の入院患者41人と職員146人について感染していないかを調べている。感染者が見つかれば検査の対象を広げる。