最近ハイパースレッディングやマルチコアのCPUが出てきて、ソフト開発において「マルチスレッド」が話題になることが増えていますが、その一方で「マルチスレッド」に対する誤解も広がっているようです。その誤解とは、「マルチスレッド化=ソフトの高速化」という誤解です。 さて、この誤解について、良くまとまった記事を以下に2本紹介しておきます。2本とも.NETに関連する記事ですが、.NET以外の環境でも同じことが言えます。 ■「.NETマルチスレッド・プログラミング入門」(@IT:高木健一氏)より マルチスレッド化で速度向上が期待できる場面は限られている マルチスレッド化によってアプリケーションを高速化できるとよくいわれているが、解説してきたように、実は高速化できる場面もその効果も限られていることが分かっていただけただろう。 レスポンス・タイムの向上は、最も効果が大きいマルチスレッドによる高速化である。