岸田文雄首相との面会を終え首相官邸を出る韓国の「政策協議代表団」団長の鄭鎮碩国会副議長(中央)ら=東京都千代田区で2022年4月26日午前11時47分、竹内幹撮影 岸田文雄首相は26日、韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)次期大統領が派遣した「政策協議代表団」と首相官邸で約25分間面会した。双方とも1965年の国交正常化以降で「最悪」と言われる日韓関係の改善の糸口を探るが、徴用工問題や慰安婦問題を巡る対立が続く中、歩み寄りは容易ではない。 「ボールは韓国側に」立場崩さず 「ルールに基づく国際秩序が脅かされている国際情勢において、日韓、日米韓の戦略的連携がこれほど必要な時はない。日韓関係の改善は待ったなしだ」。首相は面会でこう強調した上で「旧朝鮮半島出身労働者問題(徴用工問題)をはじめとする日韓間の懸案の解決が必要だ」と述べた。 徴用工問題を巡っては65年の日韓請求権協定で解決済みというのが日本