「マグノリア」「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」で知られるポール・トーマス・アンダーソン監督の最新作の邦題が急きょ変更されることが10日、発表された。4月18日に公開の「LAヴァイス」が「インヒアレント・ヴァイス」に変更される。 同映画は現代の米国を代表する作家トマス・ピンチョン氏の小説が原作で、配給を行うワーナー・ブラザース映画では米国の配給元から必要な承認を得て、新潮社から発刊された日本語訳版と同じ「LAヴァイス」を邦題としてきた。 しかしアンダーソン監督の強い意向により、小説の原題と同じ「インヒアレント・ヴァイス」に変更されることになった。映画の宣伝関係者によれば「業界でもかなり珍しいケース」という。 公開を2か月後に控え、すでに予告編などは「LAヴァイス」で制作しており「これから大変ですよ」(同関係者)と苦笑いだった。