出版業界には「初速」という言葉があります。発売から数日、たとえば1~3日くらいの商品の動きを示す言葉で、コミックなど超売れ筋であればあるほど初日の売上が大きく出ます。そんな中、「こりゃ『ONE PIECE』のグラフか!?」とばかりに二度見をしてしまったグラフがありました。それがこちら『山口組百年の血風録』の売上データ。 怖そうなおじさん(イメージ)に「……こんな本が出ているらしいぞ。“すぐに”買ってこい」と指示されて、書店を走り回るつかいっ走りの姿など、大人の事情を色々想像して、グラフを見るだけでも大変楽しめました。 さて、カタギの私でも名前くらいは知っている山口組が、大揉めに揉めています。そして、その影響は出版業界にも飛び火し「実話誌バブル」とやらが起こっているというニュースが流れてきました。今回は実話誌と日本の裏社会モノ関連書籍について見ていきたいと思います。 実話誌といって名前が出て
![仁義なき戦い、本当の勝者は誰か? 実話系週刊誌の勢いが止まらない! - HONZ](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/3686c41d06dd941dba9cda7d99242ffdd022fc62/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimages-fe.ssl-images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F61-UQbkHXQL.jpg)