情報通信研究機構と東北大学大学院農学研究科が、 古典顔料を中心に絵画や彩色彫刻の顔料、および展色材のテラヘルツ分光を行い、それらの100種類以上のテラヘルツ波スペクトルを取得 し、データベースの構築に着手したという発表をしている。テラヘルツ波は、光と電波の中間に位置する電磁波で、テラヘルツ波を用いた分光は分子そのものの性質を反映するため、X線や赤外線などの分光技術と比べ、物質固有の情報が得られやすいと期待されているとのこと。今回の発表では、古典絵画の顔料を見分けることで修復履歴を非破壊で把握する例が出されてるが、結構幅広い応用ができそうな気がする。