【新聞に喝!】産経新聞 2017.3.26 鉄道自殺の報道に思う 元東京大学史料編纂所教授・酒井信彦 http://www.sankei.com/column/news/170326/clm1703260007-n1.html 3月5日の夜、東急東横線の祐天寺駅(東京都目黒区)で、中学2年の男子生徒が電車にはねられて死亡した。私が目にした範囲では、朝日新聞の6日の夕刊と産経新聞の7日の朝刊に小さな記事が載っている。防犯カメラの映像から、少年はホームから飛び込んだようで、警察は自殺であると判断しているという。 鉄道自殺の記事が新聞に載るのは、実はきわめて珍しい。この記事には「人身事故」という言葉が使われていないが、ふつうは「人身事故」と表現されるだけで、自殺である“事実”は隠されているようだ。しかも新聞の本紙には載らず、新聞の電子版の方には数多く出てくる。 それは毎日のように起きており、何