きのうのシンポジウムで原英史さんもいったように、電波の制度は20年以上変わっていない。その間に、電波は有線の通信を補完するインフラから主役に変わったのに、制度がそれに対応していないのだ。オークションばかり話題になるが、それは改革の一部にすぎない。 浪費されている電波のうち、圧倒的に重要なのはUHF帯だ。ここはいちばん使いやすい帯域なので、確実にもうかるモバイル通信に割り当てるのが常識だろう。テレビの中継局を区画整理して約200MHzを更地にし、オークションで割り当てるのが最適だが、テレビ局がどいてくれるのなら他の方式でもかまわない。あいた帯域には楽天などの新規事業者が入ってもいいし、既存キャリアが入ってもいい。 むずかしいのはVHF帯である。総務省は来年2月まで提案募集をしているが、大きなアンテナが必要になるので、スマホで通信に使うことはむずかしい。NOTTVのような「携帯マルチメディア放