最近注目を集めつつある「スマートグリッド」とは何か。「ITの技術を使って電力エネルギーのネットワークを効率的に運用する」ものとされているが、それだけにとどまらず、応用範囲は多岐にわたるという。新書の著者にその意義を聞いた。 デンマークで“COP15”(国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議)が開催され、鳩山政権の“温室効果ガス25%削減目標”が大きな議論を呼んでいる。 環境への意識が高まる中、賢い送電網「スマートグリッド」への注目も高まってきた。CO2を多く排出する化石燃料による発電から、再生可能なエネルギーへの移行が急務になっているが、太陽光や風力などによる電力供給は、天候に左右されやすく安定供給が難しい。IT技術を活用した送電網「スマートグリッド」が整備されれば、この課題の解決に近づくだけでなく、そこには大きなビジネスチャンスや経済復興のヒントも眠っている。 スマートグリッドとは何か