タグ

ブックマーク / turntokyo.com (8)

  • ポップ・シーンをオルタナティヴな表現でハックするNewJeansと奇才ディレクター、ミン・ヒジン | TURN

    2020年代に入り、メインストリームの音楽市場は完全にアメリカからグローバルへと開かれた。2012年、PSYの「江南スタイル」がYouTube経由で世界的ヒット。同時期に、ダディー・ヤンキーを筆頭にグローバルでのレゲトン・ムーヴメントが始まり、「外国語」のポップスを世界が許容し始めた。グローバル化以降のK-POPに限って言えば、フックありきのソングライティングがメソッド化し、「インダストリー・プラント」となった10年間であったが、BTSは今や世界最大のボーイ・バンドとなり、BLACKPINKはコーチェラのヘッドライナーを務めるなど、国家戦略としても促進されてきたこのカルチャーは、大成功と言える形で一つの周期が終わりを迎えたと言っていいだろう。 そんな中、2022年7月にNewJeansは「Attention」のMVと共に文字通り彗星の如くデビュー。BTSも所属する、韓国最大手のレコード会社

    advblog
    advblog 2023/08/18
  • 【あちこちのシューゲイザー】Vol.1シューゲイザーという「空間」を感じて | TURN

    私たちはどうやって“シューゲイザー”を感じ取っているのだろう。強烈なギターの歪み、浮遊するメロディ、深いサウンドの重層。それらの要素を含んでいても容易にジャンルと接続させてくれない繊細さがシューゲイザーの気難しい部分に思う。稿で紹介する揺らぎとの同時代性という意味では、先日突然の解散となったFor Tracy HydeのメンバーがJ-POPに根ざしたシューゲイザーのプロジェクトへ参加など活発な様子を見ることができるが、羊文学、17歳とベルリンの壁、Luby Sparks……などと並べてみても、優れたアーティストが今はまだ“点在”しているような印象がある。シューゲイザーという手法が現行の音楽のなかでどうフィットできるのか試行錯誤する過渡期のようで、意外に国内シーンの様相は掴み難い。そもそも、配信サービス以降のアーティストに対して“ジャンル”というラベリングが音楽的なハラスメントなのでは……

    【あちこちのシューゲイザー】Vol.1シューゲイザーという「空間」を感じて | TURN
    advblog
    advblog 2023/06/14
  • メインストリームとアンダーグラウンドに跨がって立つ、希覯のポップスターチャーリーXCXオリジナル・アルバム・ガイド | TURN

    メインストリームとアンダーグラウンドに跨がって立つ、 希覯のポップスター チャーリーXCX オリジナル・アルバム・ガイド 「間違っているかもしれないけど、私は自分がメインストリームのトップ40の世界と、もっと左側のアンダーグラウンドな世界の両方に足場を持つ数少ないアーティストのひとりだと感じてるんだ」。2021年には「Unlock It」(『Pop 2』(2018年)収録)をTikTokで時間を超えてバイラル・ヒットさせ、あるいは後に(人は好意的に捉えていないかもしれないが)全世界的な流行となったハイパーポップとタグ付けされたエッジの効いた音楽の中心に立つ者のひとりとなるチャーリーXCXは、『Charli』(2019年)のリリースを控え《Pitchfork》のCover Storyに登場した際、こんなことを話していた。2022年現在、最新作『CRASH』はUK、オーストラリア、アイルラン

    メインストリームとアンダーグラウンドに跨がって立つ、希覯のポップスターチャーリーXCXオリジナル・アルバム・ガイド | TURN
    advblog
    advblog 2022/04/05
  • 80年代の細野晴臣を綴る「汚し」のプロセスを経た音の刺激 | TURN

    2019年、細野晴臣デビュー50周年記念展(『細野観光 1969-2019』)が、六木ヒルズ展望台で1ヶ月に渡って開催されました。そこでは氏の所有するギターやキーボード、民族楽器や果ては玩具に至るまで、世界中のありとあらゆる音の鳴るものが、さながら万博のように陳列されていました。その中で個人的に印象深かったものが、E-mu Systems社のサンプラー「Emulator Ⅰ」です。フロッピーディスクからサンプルを読み込んで使用するこの電子楽器は、1981年の発売当時、メモリー容量はたったの128KB、サンプリング可能な時間も2秒程という、今から考えれば非常に制限的なものでした。 当時このEmulatorが画期的とされたのは、以前のサンプリング・マシンと比べて安価であり、また持ち運びもしやすいサイズであるなどの、即物的な面が大きかったようです。ライヴにおいても重宝され、YMOの1981年の

    80年代の細野晴臣を綴る「汚し」のプロセスを経た音の刺激 | TURN
    advblog
    advblog 2021/08/19
  • 「1975年まで世界を半周し、クレイジーなアナーキストになり、6年間アンダーグラウンド映画の制作に携わり、修道院に住んだりトラックで生活したりしていたんだ」 アンソニー・ムーア(ex-スラップ・ハッピー) 再発された幻のソロ作『Out』を語る | TURN

    「1975年まで世界を半周し、クレイジーなアナーキストになり、 6年間アンダーグラウンド映画の制作に携わり、修道院に住んだりトラックで生活したりしていたんだ」 アンソニー・ムーア(ex-スラップ・ハッピー) 再発された幻のソロ作『Out』を語る アンソニー・ムーア。“ノスタルジックでモダーンな響きを秘めた”この名前に心がはやる人はきっと、70年代に10代を過ごしプログレッシヴ・ロックの形骸化からパンクの勃興と衰退をリアルタイムで感じてきた世代だろう。マイク・オールドフィールド、ゴング、ヘンリー・カウ、タンジェリン・ドリーム、ファウストetc……アンダーグラウンドな未知のロックを繰り出すヴァージン・レコードの日登場はピンク・フロイドやキング・クリムゾンだけでは飽き足りない探究心旺盛な少年の心を悩ましく揺さぶった。そんな異類異形の中から凛としたモノクロ写真のジャケットをまとって現れた英米独の

    「1975年まで世界を半周し、クレイジーなアナーキストになり、6年間アンダーグラウンド映画の制作に携わり、修道院に住んだりトラックで生活したりしていたんだ」 アンソニー・ムーア(ex-スラップ・ハッピー) 再発された幻のソロ作『Out』を語る | TURN
    advblog
    advblog 2021/02/16
  • THE 25 BEST ALBUMS OF 20192019年ベスト・アルバム | TURN

    25 細野晴臣 HOCHONO HOUSE SPEEDSTAR RECORDS リメイクアルバムだが、新譜と呼びたい。近年の作風同様、ダイナミズムは抑え気味に、ブギやボサノバ、カントリーなどを下地にしたアレンジはレトロだが、余白を残しながら精緻に収められた打ち込みの一音一音はとてもモダンだ。また、家と逆順の収録曲は時計の針を巻き戻すかのようにも感じられる一方、「日出ずる国」が「日が沈む国」に変わっていたりと(「僕は一寸・夏編」)、当時からすっかり変わってしまった“今”もさりげなく投影されている。時代と地域、レトロとモダンがあくまで飄々と互いを飛び越え結びつくことでふと“今”が浮かび上がってしまうからこそ、“HOSONO”は世代や海を越えて愛されるのだと再認識させられた。(井草七海) 24 Konradsen Saints & Sebastian Stories Cascine ノルウェー

    THE 25 BEST ALBUMS OF 20192019年ベスト・アルバム | TURN
    advblog
    advblog 2020/01/21
  • 感度の高いショップが密集する城下町・松本のインディー文化カギを握る2軒の人気ショップ店主に訊く | TURN

    サブスクリプション・サービスの普及と巨大フェスの定着によって、ぱっと見では隆盛を極めているようにも見える音楽シーン。洋楽・邦楽のメインストリームが盛り上がるのはもちろん素晴らしいことだけど、クラウドサーバーと年に数度の祝祭空間の中には入りきらない、新しくてユニークな音楽は果たしてその価値に見合うだけの人数に伝わっているだろうか。このアーティストもあのアーティストも、もっと多くの人に聴かれるべきではなかろうか…。そんな素朴な問題意識から筆者はここ数年、超細々と音楽イベントを企画したり、フリーペーパーを出したり、ブログを書いたりしているのだが、その過程において、日の各地で自分たちのやり方で、自分たちの好きな音楽を広げていこうとしている魅力的な人々がたくさんいることを知った。 こうしたローカルでインディペンデントな輪を作り上げていく取り組みというのは、巨大資による寡占化が進んでいく音楽文化

    感度の高いショップが密集する城下町・松本のインディー文化カギを握る2軒の人気ショップ店主に訊く | TURN
    advblog
    advblog 2019/09/16
  • The Young Person’s Guide To Bob Dylanディランこそ時代の革命家で歴史の継承者だ | TURN

    15年ほど前のことだが、あるイギリスの若手バンドに取材をした時、そのメンバーはこんなことを話していた。「アメリカにはボブ・ディランがいる。それが何より羨ましいんだ。アメリカ人は……音楽をやっている人じゃなくてもボブ・ディランの曲をなんらかの形で聴いていたり、好き嫌い関係なく意識している。パンク・バンドでもラッパーでもディランなんて知らないって人いないよね。しかもディランは今でも活動していて作品を出している。それがまたすごくいい内容ときた。音楽歴史を貫くようなミュージシャンが自国に存在しているってなんて素晴らしいんだ。彼こそアメリカの宝だよ」。いや、アメリカだけの宝ではない。ボブ・ディランは世界中の、そしてありとあらゆる大衆音楽を志しているすべての者たちの精神的支柱だと言っていい。あるいは目の上のタンコブ、反面教師として捉えている人もいるかもしれないが、そうであればこそなおさら、ボブ・ディ

    The Young Person’s Guide To Bob Dylanディランこそ時代の革命家で歴史の継承者だ | TURN
    advblog
    advblog 2018/07/25
  • 1