対ゴーン氏民事訴訟も混乱・失態の末に“主張崩壊” 7月18日、FCCJ(外国特派員協会)で、レバノンから、カルロス・ゴーン氏(以下、「ゴーン氏」)もオンラインで参加して記者会見が行われた。会場で登壇した私から、訴訟代理人をつとめている民事訴訟の経過と現状について話した。 この訴訟は、日産自動車(以下、「日産」)がカルロス・ゴーン氏に対して2020年2月に提起した約100億円の損害賠償請求訴訟だ。 日産VSゴーン氏民事訴訟受任の経緯 当時、私は、2019年11月からゴーン氏のインタビューを始め、同年12月末にゴーン氏がレバノンに不法出国した後も、オンラインでインタビューを継続し、著書の執筆を行っている最中だった(同年4月に『「深層」カルロス・ゴーンとの対話:起訴されれば99%超が有罪となる国で』と題して出版)。 日産はゴーン氏への提訴を公表していたが、ゴーン氏のレバノンでの住居を把握している
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