スマホなどの携帯端末のGPS機能によって、個人の居場所(ある時刻における滞在位置情報)を容易にアプリ提供業者が収集できます。そして、個人の居場所情報は様々なビジネスで有用な情報です。多数の業者が使いたい情報であり、収集した業者から第3の業者への転売も起こりえます。 しかし、このような情報を含む個人データのデータベース自体が転売されるとなると、悪用される危険がつきまといます。 データベース自体を転売するのではなく、データベースへの質問をさせ、統計情報を回答する使い方が安全で使いやすいかもしれません。データベース自体が時々刻々と変化しています からなおさらです。 そこでこのスライドでは、多数の人の滞在場所情報のデータベース質問への答えに雑音を加算してプライバシーを保護する差分プライバシー技術について最近の論文を紹介します。 膨大な滞在情報データベースを直接扱うのではなく、適宜、階層的に分割を繰