ブックマーク / sohujojo.hatenablog.com (6)

  • 「遊楽としての近世天皇即位式」森田登代子著 - 爽風上々のブログ

    ちょうど天皇の譲位があり、即位式などが話題となっている時ですが、書はそれには関係なしに江戸時代の天皇の即位式について書かれているものです。 著者の森田さんは、江戸時代の明正天皇の「御即位行幸図屏風」に出会ったときに衝撃を受けます。 その図に描かれているのは、御所の南庭で多くの庶民が即位式を見物しているというものです。 重箱や酒器を抱えた女性や、仮眠をしている女性、そしてなんと胸をはだけて子供に授乳をしている女性も描かれています。 今の(明治以降の)天皇即位式などというと、最高に厳格な儀礼であるというのが常識でしょう。 しかし、どうも多くの庶民が物見遊山のように即位式に出かけているような図に、天皇即位式というものを調査しようということになりました。 このような、天皇即位式の変遷を調べてみようとしたのですが、実は明治以降の方が制限が多く、簡単には触れられないようになっていました。 平安時代か

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    afromanjaro
    afromanjaro 2019/07/10
    そんなだったんですね。
  • 「煩悩 百八つの怒り・欲望・悩みはこんなにも奥深い!」松原哲明著 - 爽風上々のブログ

    大晦日の除夜の鐘は煩悩の数だけ、108回つかれるということはよく知られていることでしょうが、その「煩悩」というものはどういうものかということは、意外に知られていないのではないでしょうか。 そういった煩悩の数々、臨済宗の僧侶にして大学教授も務められている著者の松原さんが、ご自身の経験や見聞も交えながら一つ一つ解説していきます。 108の煩悩がどういうものであるかということも諸説あるようです。 どれが正しい説かということも無いということですが、6種の根煩悩に付随する随煩悩を数えて108にするという説が基ということです。 根煩悩には、貪(とん)瞋(しん)癡(ち)慢(まん)疑(ぎ)見(けん)の6種があります。 貪は欲しいと思うものに対する強い欲求で、それにまつわる数々の煩悩もあります。 瞋は怒りの炎で、様々なものに対する怒りが溢れてきます。 癡は当のことを知らずに道に迷うばかり。 慢は色々

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    afromanjaro
    afromanjaro 2018/05/15
    後日読んでみたいです。
  • 「巨大津波 その時ひとはどう動いたか」NHKスペシャル取材班 - 爽風上々のブログ

    東日大震災では犠牲者のほとんどは津波により亡くなりました。 しかし、地震発生から津波到達までは1時間程度の時間の余裕があり、避難できたにもかかわらず効果的な避難をしなかったということが分かってきています。 宮城県名取市の閖上地区も被災地の中では津波到達がもっとも遅かったのに、多くの犠牲者が出ました。 一番ひどかった閖上2丁目では実に住人の24%、4人に1人が犠牲になりました。 NHKではその実態を取材するために多くの住民に話を聞き、彼らがその時に何を考え何をしていたのか、閖上地区の当時の住民2100人あまりの中から542人に直接インタビューをして番組を作り上げました。 それが地震の7ヶ月後に放送された「NHKスペシャル 巨大津波 その時ひとはどう動いたか」だったのです。 しかし、多くの取材結果の中で番組に使えたのはごく一部であったため、使えなかった部分も含めて書としたそうです。 もちろ

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    afromanjaro
    afromanjaro 2018/04/11
    「正常性バイアス」改めて覚えておきます。
  • 毎日新聞「時代の風」で藻谷浩介さんが非常に分かりやすい指摘 「森友学園」国会審議について - 爽風上々のブログ

    毎日新聞のオピニオン欄「時代の風」で藻谷浩介さんが森友学園問題を巡る国会審議について、非常に分かりやすい指摘をされています。 mainichi.jp 読めなくなるかもしれないので、ちょっと長めに引用します。 一部の与党議員や評論家が繰り返す「首相は知らなかったし、指示も出していないので責任はない」という議論のおかしさを、改めて指摘しておきたい。 「部下の不正行為はトップの責任」というのが世界に共通する常識だ。「悪いのは勝手に忖度した部下だ」と唱えるほど、「そんな部下に辞めろと指示を出すことこそトップの仕事」と世界は思うわけで、政権の開き直りは日の国家ブランドをどんどん毀損している。 非常に、まともな正論です。 私もかなり以前から主張していましたが、「安倍首相のやるべきことはそのように勝手に忖度した官僚を追放するべきであり、それで安倍は歴史に残る名宰相となるであろう」と思っていました。 絶

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    afromanjaro
    afromanjaro 2018/03/26
    雇用の数字、とても驚きました。
  • 「古道 歴史の道百選」森田敏隆著 - 爽風上々のブログ

    平成8年に文化庁によって、「歴史の道百選」の第一次選定が行われ、78箇所が選ばれました。 書はその78にそれ以外の9箇所を加えた87箇所の古道を写真家の森田さんが撮影した写真で紹介しています。 取り上げられている道は、東海道や中山道など有名な街道や、山辺の道や熊野参詣道といった古代からの道などもありますが、地方のあまり知られていない古道も含まれています。 広瀬・清水街道や野根山街道と言ってどのにあるのか判るという人は相当な地理マニアでしょう。 江戸時代以前の街道は、通行するのは徒歩の旅行者かせいぜい馬による運送者だけであったために、山越えの道などは勾配もあまり配慮していない急なものだったようです。 書の写真は石畳が維持されているところもありますが、多くは荒れ放題になり道とは思えないほど雑草に埋もれたところもあります。 なお、各街道の写真はせいぜい1枚で、どういう場所を選ばれたのかよく分

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  • 「21世紀日本の格差」橘木俊詔著 - 爽風上々のブログ

    著者は経済学の中でも労働経済学、公共経済学といった分野がご専門の方です。 あとがきに書かれていますが、およそ10年前に日にも大きな格差ができているとして問題になった時期があったものの、その後世間の関心は薄れたようでした。 しかし、最近になってピケティの「21世紀の資」やアトキンソンの「21世紀の不平等」が出版され、さらにディートンが2015年ノーベル経済学賞受賞といった格差についての話題が多く取り上げられるようになって、日でも再び格差問題への関心が高くなってきました。 2015年にピケティが来日した時に、著者は講演のコメンテータを務め、直に対話もしたことで大いに刺激を受けたそうです。 そこで、ピケティならびにアトキンソン、ディートンの業績を紹介し、さらにピケティがあまり言及していない貧困層についての分析、成長か分配かの問題、健康格差・老老格差といったことを論じたのが書であるというこ

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