≪外交安保が内治より重い≫ 先刻の衆議院選挙の結果、民主党主導内閣が発足する運びとなった。民主党主導内閣発足に伴う不安の最たるものは、筆者が幾度も指摘したように、外交・安全保障政策に絡むものである。 日本という国家を豪華客船に喩える(たと)えるならば、外交・安全保障政策が扱うのは、「客船の航行」に絡む条件である。天候の変化、氷山や岩礁の位置、「海賊」や他の船舶との距離に関して判断を誤れば、その客船は安全な航行が難しくなる。これに対して、医療・年金・介護に代表される「内治」の施策が扱うのは、「客室内でのサーヴィス・待遇」に絡む条件である。もし、客船が何らかの事故によって航行不能の状態に陥れば、「快適な船旅」などは画餅(がべい)の類の話になる。たとえ、一般の船客が「客船の航行」には相対的に希薄な関心しか払わないものであるとしても、外交・安全保障政策が「内治」の政策に比べるべくない重みを持つとい
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