洒落っ気にしびれた2010年7月13日14時43分 印刷 ソーシャルブックマーク 赤瀬川原平さん 写真左:南伸坊さん/写真右:松田哲夫さん 宮武外骨 毒について考えてみたい。毒舌、毒気、毒づく、の毒だ。 人間、誰にだって多少の毒ぐらいあるだろう。ここでは表現によって権力や権威に立ち向かう毒のことを考えてみる。 「奇人」と呼ばれたジャーナリストの話から始めよう。 ◇ 今では宮武外骨(みやたけ・がいこつ)といっても知る人は少ないが、毎年8月の初めに東京・駒込の染井霊園で、外骨忌が開かれている。 芥川賞作家の赤瀬川原平(あかせがわ・げんぺい)(73)や名編集者の松田哲夫(まつだ・てつお)(62)、イラストレーターの南伸坊(みなみ・しんぼう)(63)らが常連。英文学者の中野好夫(なかの・よしお)も以前、顔を見せた。 赤瀬川が外骨を知るのは、1960年代の後半。前衛芸術家として注目されていた頃で、古