最近クジラを食べましたか? かつて日本人の主要なたんぱく源だったクジラも、いまでは国民1人当たりの年間消費量が50グラム以下というデータもあります。いまもクジラを捕り、食文化を守っているまちがあります。また、かつて古式捕鯨で栄え、クジラを捕らないいまも当時の文化を伝えるまちがあります。千葉県の和田町(南房総市)と山口県長門市通(ながとし・かよい)を訪ねました。 千葉・南房総市和田町 和田のツチクジラ漁は6月20日から8月末まで。捕獲枠は26頭です。ツチクジラは商業捕鯨の停止を決めた国際捕鯨委員会(IWC)の管轄外のため、国の自主管理のもとで捕獲されています。(ひとくちメモ参照) 赤い屋根のかかるクジラ解体場で5日午前11時からオス(体長10・11メートル、体重約10トン)の解体が始まりました。肉を柔らかくするため捕獲から18時間たっています。観光客らが見守るなか、厚さ20センチもある皮と脂
関東大震災後に建設された復興小学校の保存問題が、東京都中央区の区立明石小学校の解体工事で大きく注目されている。日本建築学会が「重要文化財に匹敵する近代建築」として保存を求めたのに対し、中央区は予定通り工事に着手し、今週中には解体作業が本格化するからだ。 建物は失われれば戻らない。近代建築の価値をどう評価するかという大きな文化的課題にもつながる事態だけに、工事の一時中断も含め冷静な判断を可能にするための時間的余裕を持ちたい。 大正12(1923)年9月1日の震災後、当時の東京市は帝都復興事業の一環として117校の復興小学校の校舎を建設した。当時の技術力を示す名建築と評価されているが、現在も校舎として残るのは10校だけだ。 日本建築学会が7月に出した要望書によると、中央区には当時の校舎がいまも7校に残っている。それ自体は評価すべきことだが、ここにきて明石小を含む3校が建て替え対象となり、消滅の
昨年夏から、在大阪インド総領事を務めるヴィカス・スワラップさんが、日本に来て一番驚いたのは、日本人が英語を話せないことだった。小紙(大阪版)のインタビューで語っている。戦後米軍の駐留を経験し、トヨタやソニーを生んだ国なのに、と首をかしげる。 ▼スワラップさんは、昨年大ヒットした映画『スラムドッグ$ミリオネア』の原作者(邦題『ぼくと1ルピーの神様』)だ。スラムに暮らす18歳の無学の少年が、なぜクイズ番組で全問正解し、巨額の賞金を獲得できたのか。謎を解き明かすうちに、インド社会の諸相をあぶり出していく。 ▼映画ではカットされたが小説では、英国人神父から学んだ英語が、少年の危機を何度も救う。スワラップさんによれば、英語はインド社会で上に昇るための「はしご」にほかならない。 ▼楽天などが社内の英語公用語化を発表して、「日本人と英語」をめぐる論議に再び火がついた。日本人同士が英語で行う会議など、こっ
愛知県岡崎市立中央図書館のホームページ(HP)に大量アクセスしHP閲覧を困難にしたとして今年5月、偽計業務妨害容疑で男性(39)が逮捕されたが、閲覧が困難になった原因は、図書館のソフトが古いためだったことが21日分かった。男性は6月に起訴猶予処分になっている。図書館は7月にソフトを改修した。 今年3月、「図書館のHPにつながらない」と市民から苦情があり、その後もHP閲覧が困難になる事態が相次いだ。図書館は4月15日に県警岡崎署に被害届を提出。男性は5月25日に偽計業務妨害容疑で逮捕された。 図書館によると、男性は図書館の新着図書情報を自動的に取得できるプログラムを使い、最高で10分間に約1600回、HPにアクセスしていたという。 しかし、図書館のソフトは05年に導入したもので、1時間のアクセス数が400回を超えただけでHPが閲覧できなくなるという古いものだった。このため、委託業者が7月にソ
日本の国内総生産(GDP)がついに中国に追い抜かれることが確実となった−。「日本再生」を掲げて活動を続ける政治家・中田宏氏に今の日本について語ってもらう「週刊・中田宏」。「今週の政治を斬る」では、日本のGDPの急減速に対する政府の危機感の欠如などを批判。また、間もなく行われる民主党代表選についても聞いた。中田氏は小沢一郎氏の出馬は「ない」と読む。 今夏の参院選で初の選挙落選を経験した中田氏の1週間の主な活動3つを選んで紹介する「浪人日誌」では、値下げ競争が消耗戦化する外食チェーンの関係者と行った意見交換などを取り上げた。今週の政治を斬る【遅すぎる対応、なさすぎる危機感】 「飛躍する竜、沈む太陽」−。 日本の4〜6月期の国内総生産(GDP)が実質年率換算で0・4%増と急減速し、今年中国に追い抜かれるのが確実となったことを受け、英紙タイムズは両国をこう表現した。 内閣府が16日に発表したGDP
菅直人首相が平成14年5月31日にラジオ日本の番組「ミッキー安川のずばり勝負」に出演した際、国歌斉唱時に起立しようとせず、君が代も歌わなかったという疑惑が話題となっている。首相自身は「私だけが座っている、斉唱しないという行動をとるはずがない」(3日の衆院予算委員会)と否定に躍起だが首相の旗色はあまりよくない。 「菅さんは立とうとしなかった。安川さんから『立つだけ立ちなよ』と促され、ようやく立った」 産経新聞の取材にこう証言したのは、現場を目撃した男性スタッフ(53)だ。男性は番組中、スタジオの首相らの様子を隣のミキサー室から窓越しに見ており、今でもはっきりと記憶している。 番組では、11年の国旗国歌法成立をきっかけに、冒頭かゲスト登場時に歌手が歌う君が代のテープを流し、全員起立して斉唱する決まりになっていた。 歌手の声がかぶるため、男性の位置では首相が一緒に歌っていたかどうかは分からなかっ
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