尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件などであらわになった外交能力のつたなさやら、柳田稔前法相らの相次ぐ閣僚の失言やら、その凡庸さと無能ぶりをさらけ出した菅政権に対し、われ知らずため息が出る。国民には、幻滅や失望の念が広がっており、昨年の政権交代劇は、「華やかな虚構」だったと揶揄(やゆ)されても仕方あるまい。 菅直人首相は、移ろいやすい国民の意識をどう引き戻せばいいのか、失地回復の妙案に人知れず思いをめぐらせていることだろう。だが、一条の光さえ視界に入ってこない。つい先日お会いした政府関係者は、苦渋の表情で重々しく口を開いた。 「歴代の政権は、支持率が下がり始めると外交に政権浮揚の活路を見いだしたが、菅政権は最初から、そこでつまずいてしまった。経済対策や社会保障問題など重要課題は山積しているのに、国会が『ねじれ』状態では、思うに任せない」 このところ、民主党でささやかれている「心配事」は、首相が衆
・今日は「日比谷焼打ち事件の黒幕はガス抜きを狙った首相・桂太郎だったんだよ!」という陰謀論をかまし、「日比谷焼打ち事件はマスコミの煽りが原因、また尖閣問題で煽るなよ!」とマスコミ批判する仙谷氏は間違ってるというトンデモな抄子。あのなあ、それトンデモ学説で通説じゃないだろ。桂はこの事件で退陣に追い込まれるんだぞ。退陣に追い込まれてまでガス抜きなんかやるか? ・しかもそれが事実だとしても、「マスコミが煽ったこと」と焼打ちと関係ないと言えるわけもない。マスコミが煽ったからガス抜きが必要になったのだし、煽らなければ権力が仕組んでも暴動など起こるまい。 ・仙谷氏に反論するなら下手な陰謀論など出さずに、「煽ってなどいない」と言えばいいだけなのだが。ま、私はマスコミは煽ってると思うけれどね。 ・権力って怖いですね、って陰謀論じゃなくて大逆事件とか横浜事件とか菅生事件とか権力の謀略であることが明白な事件を
「イシモチ大漁、ノボリを立てて、いつもやってきた船よ、どうして来ないの、水平線ながめ、その名を呼べば、カモメも泣いてる、涙の延坪島…」 1970年代の演歌の名手、チョー・ミミのヒット曲『涙の延坪島』だ。嵐で遭難し帰らぬ人となった漁師の恋人を歌っている。 今回、北朝鮮から突然、無差別砲撃を受け、大きな被害が出た、南北境界線の離れ島・延坪島のイメージである。仁川港からは約100キロ、定期便の船は普段は毎日、1便しかない漁業と観光の島だ。 海の南北境界線は北朝鮮側に大きく切れ込んでいる。北朝鮮の本土はすぐ前に見えるが、韓国本土ははるかに遠い。この海域には最北端の白●島を含め韓国領の“西海5島”がある。住民の言葉にも北なまりが残っている。 白●島沖では3月、韓国哨戒艦が夜、北朝鮮の魚雷で撃沈されている。文字通り闇討ちだ。延坪島沖も過去、2度の“延坪海戦”があった。だから「海の火薬庫」と呼ばれて久し
「いくつ取れば気がすむのか」という声も聞かれた。広州アジア大会での中国の金メダル数だが、最終日には199個に達した。全部の「金」の4割以上だ。中国の得意種目が増やされたともいい、まさに「中国による中国のための」大会に終わった感がある。 ▼このことが象徴しているように思えるのは、何でも中国中心にという中華思想の台頭だ。中でも驚いたのは、自国の民主活動家、劉暁波氏に対するノーベル平和賞授賞式への対応である。各国の在ノルウェー大使に欠席するよう、口上書で求めたのだ。 ▼オスロでの授賞式に各国大使が出席するのは、長年の慣行である。それを平和賞が気に入らないからといって、経済力をバックに圧力をかける。想像を絶するような「わがまま勝手」だ。多くの国が「言われる筋合いはない」と蹴(け)とばしたのも当然である。 ▼北朝鮮の韓国への砲撃では「双方冷静に」と言うばかりで、北を戒めようともしない。その蛮行を利用
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