<『害虫の誕生』瀬戸口明久著> ゴキブリ、シロアリ、イナゴ、松食い虫など、人々を悩ます害虫はたくさんいますが、かつて日本には「害虫」という言葉さえなかったといいます。それどころか、嫌われ者のゴキブリも豊かさの象徴だったといいます。『害虫の誕生』の著者・大阪市立大学准教授の瀬戸口明久さんに、執筆のきっかけや「害虫」を通して見えてくることについて、伺いました。 ――この本は害虫駆除の技術書でも、歴史書でも、害虫研究史でもなく、人間が害虫とどう向き合ってきたのか、害虫が人間とどう関わってきたのについて書かれたものですね。何が害虫で、害虫でないのか、害虫の「境界線」は時代によって常に揺れているということがよく分かりました。そもそも、どういうきっかけで「害虫」をテーマにしようと思われたんですか。 ◆最初は害虫駆除史のつもりだった もともと専門が科学史なので、最初はこのような視点で書く予定ではなく
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く