静岡県は2日、西部家畜保健衛生所(浜松市東区)で豚熱(CSF)ワクチンを保管していた冷蔵庫の扉を開けっ放しにしていたため、1万7360頭分のワクチン全てを破棄することになったと発表した。廃棄にかかる費用はワクチン191万円と廃棄料1万9千円。 県によると、1月26日午前10時過ぎ、冷蔵庫の扉が1時間程度開放した状態だったのを職員が気づいた。ワクチン製造会社指定の保管温度は2~5度だが、冷蔵庫内は23度に上昇していたという。製造会社から「ワクチンは使用すべきでない」と指摘を受けた。 県は豚熱対策として、毎月生まれてくる約2万頭の子豚へのワクチン接種を実施している。廃棄によって不足する分は、東部、中部の両家畜保健衛生所から融通してもらい、飼養豚へのワクチン接種は予定通り行う。 県は「取り扱いが不十分だった。扉が開いている場合に音が発生する装置を取り付けるなど、再発防止を徹底する」(畜産振興課)
水かけ菜の収穫ピーク 伏流水が育む「早春の味」 御殿場・小山 富士山の伏流水で育てられた北駿地域特産の「水かけ菜」の収穫が御殿場市と小山町で最盛期を迎えている。塩漬けした水かけ菜漬けは「早春の味」として食卓で親しまれている。 水かけ菜を収穫する鈴木組合長。収穫は最盛期を迎えている=御殿場市上小林 収穫は全て手作業。腰をかがめ、茎の柔らかい部分を摘み取る。その日のうちに塩を振って手もみする。 御殿場小山水かけ菜生産組合の鈴木平作組合長(69)は「寒さから身を守ろうとして糖分を蓄えるので甘みが出る」と話す。ご飯のお供にするのが定番だが、「細かく刻んでチャーハンやペペロンチーノに入れてもおいしい」と勧めている。 収穫は3月中旬ごろまで。鈴木組合長によると、昨年12月の寒さが影響し、収穫量は例年の7~8割になる見込み。 水かけ菜の栽培は、稲を刈り取った後の水田を利用している。10月に種をまき、12
障害者社会参画へ「農福連携」 浜松の福祉施設で農業研修 障害者施設を運営するNPO法人「えんしゅう生活支援net」(浜松市中区)が、農業の専門指導者を招いた職員研修をスタートした。障害者が農業分野で社会参画する「農福連携」を進めるため、障害者と一緒に野菜を作る職員の技術力を高める。 講師の宮本和典さん(手前左)から農業の技術指導を受けるNPO法人の職員=浜松市西区 専門指導員を務めるのは西区で肥料会社を経営し、施肥技術マイスターなどの資格を持つ宮本和典さん(41)。施設で指導に当たる職員はリハビリを支援する作業療法士などの資格は持っているが、農業には精通していない。このため同NPOが県の支援事業を活用し、10月から講師として招いた。 宮本さんの指導は畑づくりや農機具操作などの基礎的な実地研修が中心で、土壌を科学的に分析して肥料の使い方も具体的に助言する。同NPOは、既に通所施設の利用者7人
富士川の中下流域 凝集剤、生態系破壊か 山梨で業者が不法投棄 山梨県早川町の雨畑川や静岡県の富士川河口で粘着性の泥が見つかった問題で、泥が富士川の中下流一帯に広がり生態系を破壊している実態が、流域住民の証言で明らかになりつつある。河川環境の指標のアユはほぼいない。行政への取材で石油由来のアクリルアミドポリマー(AAP)を含む可能性が高く、静岡新聞社取材班と連携するサクラエビ再生のための専門家による研究会は成分分析に乗り出した。(「サクラエビ異変」取材班) 少なくとも2011年9月から続けられていた凝集剤入り汚泥の不法投棄の瞬間=19年4月、山梨県早川町の雨畑川(静岡新聞社ヘリ「ジェリコ1号」から) “謎”だった泥の正体が分かり始めた。流域住民が「出どころ」と指摘するのは、少なくとも2011年9月から約8年間、当時山梨県の元治水課長が社長の採石業者ニッケイ工業(日本軽金属が一部出資)による凝
「アマビエ印」の深蒸し茶を発売 袋井・安間製茶、25日から 袋井市の安間製茶(安間孝介代表)は25日から、パッケージに疫病を払うとされる妖怪アマビエが描かれた深蒸し茶「アマビエ印」を発売する。 25日から販売開始する「アマビエ印」=袋井市 イラストを手掛けたのは、同市出身の漫画家榊蒼十郎さん。榊さんと幼なじみの安間代表の依頼で実現した。富士山を背景に茶を入れる半魚姿の妖怪がかわいらしく描かれていて、若者にも手に取りやすいようなデザインに仕上げた。 茶の需要拡大と、新型コロナウイルスの一日も早い感染収束への願いを込めた。安間代表は「デザインだけでなく、茶自体もおいしく仕上がっている。茶を飲んで一息ついてもらえたら」と話した。 同社ホームページなどで販売する。1袋100グラム入りで600円(税抜き)。
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