この表から分かることは、ミツバチに対する毒性はシアノイミン系化合物の方がニトロイミン系に比べて低いこと である。このような構造上の違いがどうしてミツバチ毒性の差をもたらすのであろうか。ミツバチ頭部のニコチン性アセチルコリン 受容体に対するアセタミプリドの結合親和性は、イエバエ頭部のそれとほぼ同じである。そこで、ミツバチ選択性の理由として考えられる のは、ミツバチ体内での殺虫剤の代謝、あるいは無毒化経路の違いである。ミツバチ体内でのアセタミプリドの代謝は分かっていないが、 植物体内でのこの殺虫剤の代謝物はミツバチに対して全く毒性を示さない。それに対して、イミダクロプリドのミツバチ体内での代謝物の 中には、親化合物よりも高い毒性を示すものがあると報告されている。 代謝に関連して興味深いのは、アセタミプリドやチアクロプリドのミツバチに対する低毒性がある種のエルゴステロ ール系殺菌剤が共存すると打
トピックス(148) 作用機構による殺虫剤の分類(改訂版) 1984年、欧米では殺虫剤抵抗性対策委員会(Insecticide Resistance Action Committee、IRAC) が発足した。現在では、BASF、バイエルクロップサイエンス、ダウアグロサイエンス、デユポン、FMC、シンジェンタ、モンサント、 ケミノバ(海外)及び住友化学、日本農薬(日本)等の有力企業が会員となって、主として次のような活動を行っている。 全般的な作用機構リストの作成と維持 抵抗性に関して、ユーザー及びアドバイサーに対する教育プログラムの普及 剤のきめ細かなローテーションなど抵抗性回避プログラムの推進 インターネットによる質の高い教育プログラムの提供 各国の抵抗性対策委員会(除草剤や殺菌剤に関するものも含めて)との連携 IRAC自体は、Web上での情報提供が主な仕事で実務は、会員企業と各国の抵抗
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