611 GCM のときに一般向の講演で放射線のエネルギースペクトルをみせて会場全体が引いてしまい、菊池さんに「無理だよ、無理だと思った」と軽くいなされましたが、今日はスペクトルを詳しくみたいのです。目的はK40の効果の差し引きですが、エントリーが長くなるので2つに分けます。 上の図は食品測定器LB2045 でチェッキングソースでのセシウム 137 のエネルギー分布です。横軸は測定器で測られたエネルギー、縦軸はそのエネルギーに対応するカウント数です。山が高いほど対応するエネルギーをもつ事象数が多いということになります。一番右にあるのがセシウムのピークですが、ピークより下にもたくさん分布していることがわかります。このゴミはコンプトン端(こんぷとんたん)と後方散乱ピークといわれるものです。 セシウム137のスペクトルですから測定器に入ってくるγ線は決まったエネルギーをもっています。これが測定器に