ブックマーク / nojirimiho.exblog.jp (3)

  • 食品中の放射線の精密測定(基本篇) | 油断するなここは戦場だ

    611 GCM のときに一般向の講演で放射線のエネルギースペクトルをみせて会場全体が引いてしまい、菊池さんに「無理だよ、無理だと思った」と軽くいなされましたが、今日はスペクトルを詳しくみたいのです。目的はK40の効果の差し引きですが、エントリーが長くなるので2つに分けます。 上の図は品測定器LB2045 でチェッキングソースでのセシウム 137 のエネルギー分布です。横軸は測定器で測られたエネルギー、縦軸はそのエネルギーに対応するカウント数です。山が高いほど対応するエネルギーをもつ事象数が多いということになります。一番右にあるのがセシウムのピークですが、ピークより下にもたくさん分布していることがわかります。このゴミはコンプトン端(こんぷとんたん)と後方散乱ピークといわれるものです。 セシウム137のスペクトルですから測定器に入ってくるγ線は決まったエネルギーをもっています。これが測定器に

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  • 食品中の放射線の精密測定(やさしおクッキング篇&仕様書作成篇) | 油断するなここは戦場だ

    最近品の放射線測定器について質問を受けることが多くなってきましたが、なかなか自分で触ったことがない測定器についていうのは難しいです。このブログではベクミルで触ったLB2045 についてかくことが多いですが、同等またはそれ以上の機種はいろいろなメーカーから出ています。以下に早野先生からいただいた同じ程度の測定能力を持った機種の表を挙げます。これ以外にもまだまだあるようですので、最後にリンクをまとめました。(同程度の機種-NaI 2インチ以上をご存知の方はおしらせください。特定の機種を推奨するものではありません。 精密な検査ができる検査機関に出す前に自分のところの商品や品を検査したいという方が増えているようですが、特にスペクトルメーターの場合には、ソフト面でいろいろな機能が付随してきます。このエントリーでは特に品に含まれるカリウムからの寄与の差し引きについて説明します。 一つ前のエントリ

    食品中の放射線の精密測定(やさしおクッキング篇&仕様書作成篇) | 油断するなここは戦場だ
    agrisearch
    agrisearch 2011/10/13
    「K40 の差し引きは純粋にソフト的な問題です。」
  • 科学と報道の間で (ニュートリノの速度と光の速度) | 油断するなここは戦場だ

    新しい実験データについての新聞・テレビ報道が研究者の間の「雰囲気」を伝えていないというのは、たしかにあることなのだけど、今回ばかりは少し乖離が大きすぎるような気がするので、久しぶりに素粒子物理の話をブログに書こうと思います。 OPERA は CERN から打ち出したニュートリノビームを、730km離れたイタリアのグランサッソという地下実験施設でで受け止める実験です。CERN から出るビームはミューオンニュートリノですが、ニュートリノ振動があるので長距離を飛ぶ間にタウニュートリノに変化し、これが測定器にあたる時にタウレプトンが出ます。この実験はそのタウレプトンを測ろうとするものです。主要な測定器はエマルジョン(写真乾板)という名古屋大学が長く手がけてきた装置で、日の貢献が極めて大きいことでも知られています。 今回の発表はこのニュートリノ振動とは関係がなく、ニュートリノがグランサッソに到着す

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    agrisearch
    agrisearch 2011/09/25
    @Mihoko_Nojiri 氏による解説、さすが。
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