毎年7月ごろから店頭に並び始める「ブドウ」は、果実の表面が白っぽくなっているものを見かけることがあります。この「白い粉のようなもの」が付いているブドウは「おいしい」とされ、「いつも、白っぽくなっているものを選ぶ」という声がある一方で、「カビか農薬だと思って必死に洗っていた」「正直ちょっと不安」「風味への影響はないの?」など、安全性や風味を疑問視する声もあるようです。 ブドウの表面に付いていることのある「白い粉」の“正体”とは何なのでしょうか。管理栄養士の岸百合恵さんに聞きました。 よく熟した“食べ頃の印”Q.ブドウの表面にみられることがある「白い粉のようなもの」の正体とは。 岸さん「『ブルーム』と呼ばれる、果実に含まれる脂質から作られた天然のろう物質が表面に出てきたものです。果粉(かふん)とも呼ばれ、ブドウ以外ではリンゴ、キュウリ、スイカ、プラム、ブルーベリー、ブロッコリーなどにも現れます