普遍性と科学 (1/25/1999) 「熱力学入門」の序章に書いたものに少し手を入れて、公表します。 Kuhn のいう「パラダイム」と「普遍的な構造」との関係を私がどう感じるか、 それによって、「パラダイム」も階層構造を持つと考えた方が 気持ちがよくなること、などもいずれは追加したいですが、どうなることか。 物理学には様々な「基礎理論」がある。 物体の運動を記述する基礎理論は、かつては Newton 力学だったという。 しかし、人類が原子の世界での現象を知るようになると、新たに量子力学が生まれ、 Newton 力学は基礎理論としての座を量子力学に譲ったという。 Newton 力学は、ある程度のマクロのスケールだけで成立する近似的な理論に成り下がってしまったのだろうか? 基礎理論であるべき量子力学にも、限界はあるだろう。 ならば、これもまた近似理論として扱うべきなのだろうか? そもそも、基礎