前回は、JavaScriptにおける関数はオブジェクトであり、関数定義は「オブジェクトの作成」に他ならない、と言うお話でした。今回は、「では、JavaScriptにおけるオブジェクトとは何か?」というお話をしたいと思います。 JavaScriptオブジェクトとは「ハッシュテーブルのようなもの」 オブジェクト指向言語における「オブジェクト」とは、「データと振る舞いをひとまとまりにしたもの」として説明されることが多いです。例えばJavaのオブジェクトは、フィールド(=データ)とメソッド(=振る舞い)から構成されます。 しかし、JavaScriptにおける「オブジェクト」の概念は、ある意味それより遥かに単純です。なぜなら、誤解を恐れずいうならば、JavaScriptオブジェクトとは、単なる「ハッシュテーブル」のようなものとして捉えることができるからです(※1)。 ハッシュテーブルとは、「キーと値
