第 1 章「確 率 変 数 と 確 率 分 布」 1.確率変数(Random Variable) X = X (ω ) : Ω → R1 への可測写像 ・離散的 (discrete) な場合と連続的(continuous)な場合がある. 2.分布関数(Distribution Function) 確率変数 X が離散,連続いずれの場合でも,任意の実数 x に対して F (x) = P (X ≤ x) = P (ω ∈ Ω : X (ω ) ≤ x) が定義される.これを確率変数 X の分布関数という. ・分布関数の性質 (D1) 任意の x に対して 0 ≤ F (x) ≤ 1 であり,かつ, F (−∞) = 0, F (+∞) = 1 (D2) 単調非減少,すなわち,x < y ならば F (x) ≤ F (y ) (D3) 右連続,すなわち,任意の x に対して F (x)