アメリカの大手IT企業グーグルでAI=人工知能の開発部門を率いるグレッグ・コラード氏が東京でNHKの単独インタビューに応じました。検索エンジンとスマートフォンの基本ソフトでいずれも世界トップの地位を築いたグーグル。今度はAIで何をやろうとしているのか、その戦略に迫りました。(経済部 野上大輔記者) グーグルは去年11月、画像検索や音声認識、自動翻訳などに使われる人工知能のツール「テンサーフロー」を無償で公開し、個人や企業が自由に使えるようにしました。世界標準化を狙うためです。 AIは今、技術革新が進んでさまざまな分野で実用化が可能な段階に入っています。まさに多くの企業がこれからAIを導入しようという“黎明期”にグーグルが乗り出した大胆な戦略は大きなインパクトを与えています。 ーーーなぜ無償で公開したのですか。 コラード: 複数の企業が関わって人工知能に革新がもたらされることは最高の世界