重さ100キロもの石を持ち上げて力自慢を競う富山県入善町の奇祭「大磐(おおばん)まつり」が24日夜、新屋住吉社(新屋)で開かれた。 今年は、史上初となる外国人の参戦や、約1世紀ぶりとなる「最重量」石の成功者誕生に沸き、地域の伝統行事に新たな歴史が刻まれた。(古池徹) 参加のため初来日 オーストラリアの首都キャンベラの心理カウンセラー、ダニエル・ホワイトさん(36)は、SNSの動画にくぎ付けになった。巨大な石を持ち上げられるかどうか、日本人たちが競い合っている。「このクレイジーなイベントは一体何なんだ――」 興味津々で今年4月、投稿主にメッセージを送ると、大磐まつりについて知らされ、「自分もチャレンジしたい」と初来日を決めた。 動画の投稿主は「盤持ち石祭り界のレジェンド」こと、金沢市の会社員西野達也さん(39)だ。江戸時代から全国に伝わるとされる巨石を持ち上げる珍行事に興味を持ち、「そばつぶ
