個人情報保護法の施行をきっかけにして、セキュリティへの関心が高まっている。前回の記事で中小企業の内部セキュリティへの対応の甘さを指摘した。今回は中小企業の課題となっている情報漏えい対策の現状を見てみたい。 「情報漏えい対策を行っている」わずか1割 2005年3月に、中小企業の情報漏えい対策の実施状況を調査した結果が下記の図だ。 情報漏えい対策を既に行っているのは、わずかに13.8%にすぎないという結果だ。「05年4月以降に実施を計画している」という企業は25.2%だった。「実施したいが対策が分からない」という2.7%を含めても、中小企業の41.7%しか情報漏えい対策の具体的な取り組みを行っていないことが分かる。逆に言えば、約6割の企業が「未対応」ということになる。個人情報をはじめとした情報漏えい事故が世間を騒がしている割には、関心が低い。 この調査を行った時期が個人情報保護法の適用される4
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