【正論】地方活性化が進まない真の理由 精神科医・国際医療福祉大学教授 和田秀樹 (1/3ページ) 2008.12.11 03:24 東京・地方格差の元凶は アメリカの大リーグでは3年連続最下位のタンパベイ・レイズがワールドシリーズに進出して話題になった。一方、日本では今年で市民球場が閉鎖される広島カープがクライマックスシリーズ入りを期待されながら、11年連続のBクラスで終わった。 何がこの差を生むかというと、アメリカではドラフトが完全ウェーバー制(前年の下位に優先権)でレイズは毎年のように有望選手が獲得できる。それに対し日本ではいまだそれが導入されず、つい最近までは逆指名などという制度で、むしろ金満球団のほうにいい人材が集まっていた。 フリーエージェントにしてもアメリカでは、カープのように一度もその恩恵にあずかれないチームがないように、チームの収入格差調整のシステムがしっかりしている。放