もともとこの界隈は歓楽街で、多くの飲食店や風俗店が集積した新宿の歌舞伎町のような雰囲気を漂わせていましたが、新華僑と呼ばれる中国人が来街するようになってから、現在では200店舗を超える中華系の店舗が集まり、中華料理店も70店舗を超えています。横浜や神戸、長崎などの中華街が観光要素を多く含むのに比べ、池袋駅の西口方面のチャイナタウンはあくまで在留中国人の生活感ただよう中華街といえます。 こうした背景にはいくつかの理由があります。ひとつは池袋周辺への日本語学校の集中立地です。1980年代以降、日本語学校は東京を中心に増え、なかでも池袋や新宿に多く立地しています。 また池袋は、徒歩圏に老朽化した賃料の安いアパートが多いことも挙げられます。現在はJR埼京線や東武東上線、西武池袋沿線に彼らの居住エリアが拡大しつつあり、池袋の利便性が高まっているという見方もできます。そしてなにより池袋は東京を代表する