発達障害について基礎知識を得ようということで「発達障害 (文春新書)」を読んだ。 この本では主にASD(自閉症スペクトラム)とADHD(注意欠陥・多動性障害)を取り上げている。 それぞれの症状や診断基準に関する基本的なことについてはもちろんのこと、実際の患者の症例やASDやADHD患者へのグループ治療についての話、ASDやADHDが現在の病気としてのカテゴライズを得るまでの歴史の話などが書かれており、広く浅く知見を得るには良い本だと思う。 ただし、もしASDとADHDの定義的な知識について簡潔に知りたい場合はWikipediaを読めば十分な気がした。実際の症状と特徴、原因についてはこの本で書いてあることとあまり変わらないので。 自閉症スペクトラム障害 - Wikipedia 注意欠陥・多動性障害 - Wikipedia そうした基礎知識をベースにこの本で患者の例などを読み進めると、この人は