インドの植物であるスファエラントゥス・インディクスの抽出物は、炎症反応を抑える効果があります。今回著者らは動脈硬化に炎症反応が関わっていることに着目し、この物質の影響を動物実験で検討したところ、動脈硬化を改善する作用が示されました。 ◆マウスとハムスターにスファエラントゥス・インディクスのメタノール抽出物を投与 著者らは、以下の実験を行いました。 研究は2つの動物モデルを用いて行った。高脂肪食を与えたLDLr(-/-)マウスと、高脂肪食を与えた高脂血症のハムスターである。スファエラントゥス・インディクスのメタノール抽出物は高脂血症のLDLr(-/-)マウスに100および300mg/kg 体重/日 (7-HFの20と60mgに相当)を8週間与え、血漿脂質と大動脈病変領域を測定した。高脂血症ハムスターには、200mg/kg/日を与えた。 つまり動脈硬化を起こしやすいモデル動物2種類(遺伝子組み