前編では、市川惇信氏が提唱する「進化システムに関する理論」に依拠しながら、今日の社会や企業で「専門化/単能化」が進行していることを指摘した。翻って我々、企業内情報システム部門の立場を自問してみると、実は経理や生産、販売といった機能体組織の活動をサポートする補助部門が出自であったことに思い至る。その情報システム部門が置かれた状況は現在、クラウドに代表されるITのコモディティ化によって大きく変わりつつある。果たして今後我々は、どのような進路をとるべきか。今こそ、「社内のあらゆるユーザー部門に対する補助部門」としての本分に立ち返り、全社の業務改革を推進する業務改革センターへと生まれ変わる時ではなかろうか。 関連トップページ: 業務改革/BPM コスト削減 IT組織改革 クラウド/SaaS 企業内情報システム部門は、クラウド時代にどう対応すべきか?(後編) 「社内のあらゆるユーザー部門に対する補