「老害」の概念が変化してきている。いわば「老害」の「若年化」ともいえる問題だ。この連載では、常見陽平が職場にはびこる「若き老害」という現象を全6回シリーズで読み解く。 この連載について: 老害とはなんだろうか。辞書には、「企業や政党などで、中心人物が高齢化しても実権を握りつづけ、若返りが行われていない状態」とある。 では、老害とは具体的に、何歳くらいの人のことを言うのだろうか?職場の年齢構成、世代間の差、人材マネジメント方針、価値観などの変化から、「老害の若年化」ともいえる奇妙な状態が起きている。トライブ間の格差が顕在化しているのである。 そこには、バブル対ロスジェネ対ゆとりというような単純なものではない、抗争がある。これは単なる世代闘争ではない。若き老害族とそれ以外との闘いなのだ。 突然だが、あなたは「老害」と聞いて、誰を想像するだろうか? 職場の経営陣や上司、政界や経済界のドン、テレビ